低用量ピルは生理のトラブルやバースコントロール(避妊)、生理周期の安定を目的に使用される女性に寄り添ったお薬です。
しかし、以下のような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
上記のようなご質問は、実際に当院の患者さんからもよく聞きます。
そこでこの記事では、プライベートクリニック院長の鏡原が解説していきます。
順天堂大学医学部卒業。国立病院機構東京医療センターでの研修を経て、大手美容外科に勤務。2017年9月に『プライベートクリニック 高田馬場』を開院。
当院はオンライン診療も実施していますので、低用量ピルでお困りのことや疑問がありましたらお気軽にお問い合わせください。
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低用量ピルについて相談する目次
まずは、低用量ピルの基本的な使い方と効果について見ていきましょう。
低用量ピルは種類によって多少使用方法は異なりますが、基本的には1日1錠出来るだけ決まったタイミングで内服していただきます。
時間差があっても問題ありませんが、出来るだけ揃えてもらった方が望ましいです。
また、開始のタイミングも基本的にはいつから内服いただいても構いません。
避妊目的で使用される場合は、生理初日から内服する場合はその日から避妊効果が得られる、それ以外の日からスタートした場合は内服8日目から避妊効果が得られるとお考えください。
低用量ピル内服開始直後は不正出血を起こしやすく、出血も遷延しやすい傾向にあります。
出血が続くことを避けるには生理が終わったタイミングから内服し始めて、8日間は別の方法で避妊するという開始方法を推奨します。
低用量ピルを内服すると排卵が抑制され卵巣が休眠状態になります。
これに伴い、生理周期は低用量ピルから摂取される女性ホルモンでコントロールされるようになります。
低用量ピルを使用している間も休薬期間または偽薬期間で出血が起きます。
低用量ピル使用中の出血のことを自然な生理と区別するために『消退出血』と呼びます。
続いて、低用量ピルについてよくある質問に回答させていただきます。
ミニピルなどの一部の例外を除いて、24時間以内であれば飲み忘れに気づいたタイミングで内服すれば問題ありません。
24時間以上経過してしまった場合は避妊効果は一旦消失したものと考え、一度内服を中断し、次の出血を待って再開するのが教科書的な使用方法です。
以下の図解も参考にしてみてください。
低用量ピルを内服しても将来の妊娠には影響ありません。
低用量ピルの内服を中断をすると3ヶ月以内に排卵が再開します。
妊娠を希望されるタイミングで低用量ピルを中断してください。
また、妊娠中は使用しないでください。
低用量ピルは種類が豊富でそれぞれ特徴があります。
まずは目的に合わせて選んでいただいた上で、実際に使っていて相性を確かめる必要があります。
良い悪いではなく、どうしても個人差での相性があるため、使ってみての判断になることも多いです。
低用量ピルにどのような種類があるかは、以下の記事を参考にしてみてください。
低用量ピル、超低用量ピルは使用できませんが、ミニピルは使用することができます。
ミニピルの詳細は以下の記事を参考にしてみてください。
飲酒がお薬の効果に影響を与えることはほとんどありません。
しかし、飲みすぎて吐き戻してしまったり、過度な飲酒が原因で肝機能に影響を与えると、ピルの内服ができなくなることも考えられるので注意しましょう。
低用量ピル個別に併用注意や併用禁忌のお薬があるので、都度医師または薬剤師にご相談ください。
簡易的には使用されているお薬の名前をネット検索していただくと「添付文書」が上位表示されるので、『相互作用』の欄をご確認いただけると併用ができないお薬の一覧がご覧になれます。
その他、気になる点がありましたら、オンラインでご相談に乗ることができます。
是非お気軽にお問い合わせください。
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