性病には、性器に限らず全身に症状が現れることもあります。症状が出ず「知らない間に感染していた」なんてことも少なくありません。
今回は男性の性病について説明していきます。性病を治療せず放置してしまうと重症化してしまう恐れもあります。この記事の情報を早期受診に役立ててくださいね。
目次
性病が自然治癒することはほとんどありません。
自分の症状にあてはまるものがあれば泌尿器科や性病科での治療が必要です。
以下に、代表的な性病の症状と病名を紹介していきますので、思い当たる症状がある人は必ず病院で検査してもらいましょう。
以下のような男性器まわりの異常は、性病の可能性があります。
税病になると、性器だけでなく別の場所に症状が現れることもあります。
上記のような症状が出ていなくても安心はできません。
ただ、性病に感染しても「自覚症状がない」ことも多いです。
気づいたら重症に…という事態を避けたければ、定期的な性病検査をおすすめします。
とくに不特定多数の人とセックスしている人は、必ず定期的にチェックしておきましょう。
男女どちらも感染者数が多い性病は「クラミジア感染症」と「淋菌感染症(淋病)}ですが、最近は「梅毒」の感染者数の増加が社会問題になっていますね。
それぞれどんな病気なのかみていきましょう。
国内で最も感染者数が多い性病がクラミジア感染症で、1〜3週間の潜伏期間を経て、尿道から透明な分泌物が出る、尿道のかゆみや痛み、のどの痛みといった症状があられます。
ただしクラミジアの半数以上は自覚症状がないといわれているので注意が必要です。
重症化すると精巣・前立腺炎を引き起こし、無精子症による男性不妊の原因になることもあります。
淋病は、クラミジア感染症の次に多い性病です。尿道に激痛を感じたり、、黄色い膿が出たりします。ただ、のどに感染したときは自覚症状がないことも多いです。
2〜7日ほどの潜伏期間を経て発症し、放置すればクラミジアと同じく精巣や前立腺が炎症を起こします。
梅毒は、20〜40代の男性に感染が広まっている性病です。
感染すると「しこり」や「いぼ」ができたり、足の付け根が腫れたりします。この段階で気づく人は少数で、3ヶ月〜3年ほど経った後に、手足にあざや発疹があらわれて気づく人が多いです。
江戸時代には「不治の病」ともいわれた危険な病気で、放置すれば死に至る可能性があります。
上に挙げた3つも含めて、性病の多くは抗生物質の飲み薬や注射などで治療できますが、慢性化すればそれだけ治るのも遅くなってしまいます。
慢性化を防ぐためにも、できるだけ早く検査を受けるようにしましょう。
性病検査は、保健所や性病科、泌尿器科などの医療機関で受けられますし、それほど時間がかかるものではありません。
ただ、病院に行く時間がない人や病院に行くのに抵抗がある人もいると思います。
そういった人は、オンライン診療や検査キットを使った検査もありますので、まずはそちらの検査からやってみてください。
ただし、すでに性病の症状が出ている人は必ず病院での検査が必要です。また、検査キットで陽性が出たときは、すぐに病院で治療してもらいましょう。
性病の症状は性器だけでなく体のさまざまな部分に出る可能性があり、なかには症状が出ないものもあります。放置すれば重症化すれば治りにくくなりますし、男性不妊の原因にもなります。
性病で病院を受診することに抵抗があるかもしれませんが、自分のためにも、パートナーのためにも、思い当たる症状がある人はできるだけ早く検査・治療を受けるようにしてください。
また、パートナーを頻繁に変えている人や不特定多数の人とセックスしている人は、定期的に検査を受けるようにしましょう。