【脱毛比較】エステ脱毛と医療脱毛のちがいとは
2022.10.28
- 院長 鏡原 裕一
昨今テレビCMや電車の広告、SNSなど様々な場面で「脱毛」という文字を見る機会が増えました。
街中にエステやサロンが増え、 当院のある高田馬場にもエステ脱毛が増えてきています。
また、エステ脱毛と同じように医療脱毛を取り扱う医療機関も以前より増えました。
一口に「脱毛」と言っても「エステ脱毛」と「医療脱毛」では大きく異なります。
当院でもカウンセリングなどで、
「エステ脱毛と医療脱毛はどう違うの?」
と聞かれることがあります。
そこで、今回は医療脱毛とエステ脱毛のちがいについて解説していきます。
1.エステ脱毛(美容脱毛)とは
エステ脱毛は、痛みがほとんどなく低価格で行うことができるため、学生や新社会人の方など多くの方が気軽に開始できる脱毛として人気です。
エステ脱毛は、毛の生える箇所に光を当てることで光エネルギーが熱エネルギーに変換されて毛根を破壊できると謳われています。
しかし、エステ脱毛の経験者の方からは、
「何度通ってもなかなか毛がなくならない」
「延長を重ねることで料金がかさむ」
など、不満の声が上がっているのが現状です…。
なぜエステ脱毛の脱毛効果に不満をもつ方が多いのでしょうか?
それは、エステ脱毛の光では十分な脱毛効果が得られないためです。
エステ脱毛は「光脱毛」とも呼ばれ、フラッシュライトの光を使用した脱毛方法になります。
フラッシュライトの光は自然光に近い光でいくつかの波長幅を持っているため、直進性(指向性)はなく四方八方に拡がる性質があります。
そのため、レーザーの光よりもエネルギーが弱く、毛を産生させる毛母細胞を破壊できるほどのダメージを与えられず、一時的な減毛効果しかないのです。
「毛をなくしたい」とエステ脱毛を始めた方が、何度施術を繰り返しても十分な脱毛効果が得られずに不満を持ってしまうのはこのためです。
2.医療脱毛とは
医療脱毛は、脱毛効果が高さから昨今人気が高まっている脱毛です。
医療脱毛の施術をしていると、エステ脱毛の脱毛効果に満足できなかった方が来院されることも多く、
「最初から医療脱毛にすればよかった!」
「すごい、医療脱毛だとこんなにちゃんと抜けるんですね…。」
など、医療脱毛の脱毛効果を実感するご意見をよく頂戴します。
医療脱毛で十分な脱毛効果が得られるのはなぜなのでしょうか?
それは、エステ脱毛と医療脱毛では使用する光の強さが異なるためです。
医療脱毛は、「医療レーザー脱毛」とも呼ばれ、レーザーという強力な光を使用した脱毛方法になります。
医療脱毛では、主に「アレキサンドライト」「YAG」「ダイオード」の3つのレーザーを使用しています。(3種類のレーザーについての詳しい解説はこちら)
レーザーはエステ脱毛のフラッシュライトの光とは異なり、特定の周波数の単一波長の光を使用しているため、直進性(指向性)が非常に強くすべての光を一つの焦点に収束できる性質があります。
そのため、レーザーポインターのように光源から遠い位置まで高いエネルギーを維持した強力な光を届かせることができます。
このレーザーを使うことで毛を産生させる毛母細胞まで強力な光を届かせることができます。
この強力な光を毛根に照射することでメラニンの黒い色素に反応し、高い熱エネルギーによって毛母細胞を破壊することができるのです。
この細胞を確実に破壊していくことで毛が生えてこなくなるため、高い脱毛効果が得られるのです。
3.エステ脱毛と医療脱毛の比較
表を見ながら医療脱毛とエステ脱毛を比較してみましょう。
エステ脱毛 | 医療脱毛 | |
脱毛効果 |
一時的に毛を減らす (毛根が破壊できないため) |
永久脱毛可能 (毛根が確実に破壊できるため) |
痛み(麻酔) | 少ない・無痛(麻酔使用不可) |
あり(麻酔使用可能) |
施術回数 | 30回以上 | 3-12回程度 |
施術期間 | 3年以上 | 半年-2年程度 |
施術担当者(資格) | エステスタッフ(無資格) | 医療従事者(有資格) |
アフターケア | 無資格者による対応が多い | 医療従事者による専門的な治療が可能 |
1回の施術費用 | 安い | 高い |
トータルの費用 | 高い(回数を重ねても満足できる脱毛効果が得られないため) | 安い(少ない回数で高い脱毛効果が得られるため) |
脱毛効果は、先述したように毛根の毛母細胞を破壊できるかどうかで大きく変わってきます。
医療脱毛は、強力なレーザーで毛母細胞を破壊できるため、少ない回数で脱毛が完了できて永久脱毛も可能です。
施術1回の費用は高いものの、トータルの費用は少ない回数のため結果的に安く抑えられます。
しっかりと脱毛効果が得られるだけのパワーがある医療行為のため、医者や看護師といった有資格の医療従事者による施術や保証、アフターケアといった安心感があるのも特徴です。
一方、エステ脱毛は、毛母細胞を破壊できないフラッシュライトでの施術のため、回数を重ねても脱毛は完了せず、一時的な減毛効果に留まります。
施術1回の費用は低く一見魅力的ですが、脱毛効果が得られず回数を重ねたり、結局医療脱毛に乗り換えたりしてトータルの費用は高くついてしまいます。
また、細胞を破壊できない強さの光のため、無資格のスタッフが施術しても問題なく、保証やアフターケアも無資格があってものスタッフによる対応というケースが多くなります。
「医療脱毛に脱毛効果があることはわかったけど、痛いって聞くけどどうなの?」
「細胞を破壊するって何か怖い…。リスクがあるんじゃないの?」
脱毛効果があるとはいえ、痛みやリスクは気になるところ。
確かに強力なレーザーを使っている医療脱毛には残念ながら痛みはあります…。
そして、火傷などのリスクもあります。
そのため、プライベートクリニック高田馬場では医療機関として患者様の痛みやリスクといった不安をしっかり取り除くことが大切だと考えております。
そこで、次の項目では医療脱毛の痛みやリスクについて詳しくお伝えしていきます。
4.医療脱毛の痛み&リスクについて
(1)医療脱毛の痛みについて
まず、痛みについてです。
痛みは施術部位によって異なります。
一般的に、太く濃い毛が生えている部分ほど痛みが強く出る傾向があります。
施術部位ごとの痛みの目安については別記事で詳しくお伝えします。
(施術部位ごとの痛みの目安についてはこちら 鋭意作成中です。)
プライベートクリニック高田馬場では、痛みについては下記のような対策をしております。
- 痛みを軽減できる医療脱毛機を使っている
- 痛みへの配慮をしながら施術をしている
- 2種類の麻酔を扱っている
一つずつ解説していきます。
■ 痛みを軽減できる医療脱毛機を使っている
プライベートクリニック高田馬場では、脱毛効果が高いと定評のあるジェントルシリーズの『ジェントルマックスプロ』『ジェントルレーズプロ』という高性能の医療脱毛機のみを使用しています。
このジェントルシリーズの医療脱毛機には、痛みを抑える「ダイナミッククーリングデバイス(DCD)」という冷却システムが搭載されています。
この冷却システムは、レーザー照射時にハンドピースからマイナス26度の冷却ガスを噴射するシステムです。
超低温の冷却ガスを使って照射箇所をピンポイントで冷やすことによって効果的に痛みを軽減してくれます。
■ 痛みへの配慮をしながら施術をしている
施術する側としても、
「患者様にとってなるべく痛みが少なく快適な時間に!」
と考えて施術をしています。
そのため、患者様の痛みの感じ方を確認しながら施術を行っております。
また、適度な声かけや必要に応じた麻酔使用の提案をしたり、事前アンケートの患者様のご要望に合わせて雑談を交えながら施術を行ったりするなど、施術時間が患者様にとって快適な時間になるような環境づくりを心がけております。
患者様が笑顔で通院できるよう日々改善しながらより良い環境・雰囲気作りにと努めております。
■ 2種類の麻酔を扱っている
プライベートクリニック高田馬場では、医療機関として2種類の麻酔をご用意しております。
①塗るクリーム麻酔(表面麻酔)
施術30分ほど前に照射部位にクリームを塗り込むことで、感覚がマヒし痛みが軽減します。
②笑気麻酔(吸入リラックス麻酔)
施術時に笑気ガスを使用します。
笑気ガスは全身麻酔にも使われる麻酔薬の一種で、痛みを軽減させるとともに、頭が少しぼんやりしてリラックスした状態で施術を受けることができます。
オプションではありますが、麻酔があるということは不安な患者様にとって、
「痛かったら麻酔を使ってみよう。」
「いざというときは麻酔が使えるんだ…!」
といった心の余裕にもつながります。
患者様が少しでも安心して施術が受けられるよう、不安な方はあらかじめご相談ください。
(2)医療脱毛のリスクについて
「効果があるのはいいけど、細胞を破壊するってなんだか怖いな。」
「関係のない細胞も破壊されてしまうのでは?」
そう考える方もいらっしゃるかもしれません。
医療脱毛で使用するレーザーは、メラニンの黒い色素に反応することで、熱によって細胞を破壊する仕組みです。
そのため、黒い色素のない他の箇所や細胞などには反応しません。
しかしながら、熱が与える影響はゼロではありません。
鍋を火にかけたときに直接火と接していない周りの部分も温まるように、一瞬とはいえども周りにも熱は伝わります。
そのため、熱によるリスクが生じるというわけです。
考えられる症状は下記のとおりです。
- 皮ふの赤み、火傷、毛のう炎
- 硬毛化、増毛化
- 肝斑の増悪
- 生えムラ
上記のリスクに備えた事前カウンセリング、施術前の確認、保証制度、アフターケアをご用意しております。
リスクのご説明、リスクの低減のための施術のご提案、ご説明のうえリスクの高い箇所の照射を避ける、必要に応じて適切なお薬をお出しするなど、患者様が安心して施術を受けられる体制を整えております。
5.おわりに
エステ脱毛と医療脱毛の違いについて、ご理解いただけましたでしょうか。
一時的に毛を減らす目的であればエステ脱毛も選択肢の一つとなりますが、しっかりとした脱毛を目指している方には医療脱毛をオススメします。
プライベートクリニック高田馬場は、ご自身の毛に悩まれている方、医療脱毛を考えられている方がお一人でも多く、脱毛を成し遂げ、満足した生活が送れることを願っています。
そして、願わくば、当院でそのお手伝いができましたら幸いです。
記事をお読みになって、
「医療脱毛に興味がわいたから話が聞きたい!」
「試してみようかな…!」
と思っていただいた方は、まずはお気軽にカウンセリングをお受けください。
心よりお待ちしております。
(無料のオンラインカウンセリングはこちら)
(お試し脱毛はこちら)
6.当ページの監修
当ページは、医師(院長 鏡原裕一)監修のもと掲載しています。
監修
- 院長 鏡原 裕一
【経歴】 2013年 順天堂大学医学部卒業
2013年 国立病院機構 東京医療センター勤務
2015年 大手美容外科勤務
2016年 同美容外科にて役職就任
2017年 医療社団法人キュア美容皮膚科/銀座国際美容外科 顧問就任
2017年9月 プライベートクリニック高田馬場開院
【所属】 日本遠隔医療学会会員
日本美容皮膚科学会会員